NECソリューションイノベータは6月9日、手先の動きのみならず、身体の動きのジェスチャーを利用した非接触でアプリケーションを操作する技術を開発。同技術を搭載した「NEC ジェスチャーUIソリューション」として、同日より提供開始することを発表した。

  • ジェスチャー入力例：場所を動かずジェスチャーで機器操作が可能

    ジェスチャー入力例：場所を動かずジェスチャーで機器操作が可能

新たに開発した技術は、3Dカメラで全身の骨格情報を取得し、身振りや挙動等のジェスチャーとキーボードやマウスなどの操作を対応させ、非接触でアプリケーションを操作することができるもの。いくつかのジェスチャーを標準機能として提供する他、身体のジェスチャーについては、独自のジェスチャーを登録することも可能だという。

数センチから数メートル程度離れた場所にある機器の入力操作を、手を振るなどのジェスチャーで行えるため、操作者の移動や手袋の脱着などの手間を軽減し、作業の効率化につなげることが可能だとする。

  • ジェスチャー入力例：右手を右に伸ばすジェスチャーで画面をスライド

    ジェスチャー入力例：右手を右に伸ばすジェスチャーで画面をスライド

また、3Dカメラで全身の骨格情報を取得して身体の動きを読み取り、その動きとキーボードやマウス操作を関連付けて独自のジェスチャーを登録することも可能。

3Dカメラとセンサーのみで利用開始できるため、リモコンやヘッドセット、通信機器等への設備投資が不要となり、これらの管理コストや機器の紛失、破損リスク低減につなげることが可能。また、操作を非接触にすることで、新型コロナウイルス感染症対策として役立てることができるとしている。

価格は10ライセンス 100万円（税別）～。距離センサー、3Dカメラ、SI費など初期導入費は別途必要となる。