米ユナイテッド航空は6月3日(現地時間)、米Boom Supersonicが開発している超音速旅客機「Overture」について、ユナイテッド航空の厳しい安全性、運航、持続可能性の要件を満たした後に15機購入すると発表した。

  • 米Boom Supersonicが開発している超音速旅客機「Overture」 写真:Boom Supersonic

  • 超音速旅客機「Overture」が離陸する様子 写真:Boom Supersonic

2025年にロールアウト、2026年に飛行を開始し、2029年までに運航開始する計画としている。

「Overture」はマッハ 1.7 の速度で飛行することができ、これは、今日の最速の旅客機の2倍の速度だ。そのため、飛行時間を半減することが可能になる。例えば、ニューアークからロンドンまでは3時間半、ニューアークからフランクフルトまでは4時間、サンフランシスコから東京までは6時間で飛ぶという。

「Overture」のもう1つの特徴は100% 持続可能な航空燃料 (SAF) を使用する点。ユナイテッド航空は「初日からネットゼロの最初の民間航空機になる」とコメントしている。Boom Supersonicが政府への申請のために米国空軍と協力している 実証機「XB-1」は、2020年にロールアウトされ、ネットゼロの炭素飛行試験プログラムが進行中とのことだ。

なお、Boom SupersonicにはJALも最大20機の「Overture」を購入するオプション付きで1,000万ドルを投資している。