レノボ・ジャパン(以下レノボ)は6月4日、気候変動に関わる緊急課題に対し脱炭素社会の実現に向けて、同社を含めた業界全体で課題に取り組むコミットメントを表明した。

  • 包括的水冷ソリューション「Lenovo Neptune」イメージ(同社ホームページより)

レノボは「Smarter Technology for All」をビジョンに掲げており、その中核的なコンセプトとして「グリーン・イノベーション」と「グリーン・オペレーション」を挙げている。環境問題に対する取り組みとしてレノボの会長兼CEOのヤン・ヤンチン氏は次のように述べる。

「ハイテクメーカー各社は、自社の製造システムとサプライチェーン・システムを強化することで、グリーン化のみならず、デジタル化やインテリジェント化も実現し、バリューチェーン全体のグリーン・トランスフォーメーションを推進できます。今や、企業にとって製品やサービスのライフサイクル全体をグリーン化することは、新規顧客の獲得だけでなく、自社ブランドの価値や評価を高めることにつながるのは明白です。」

レノボは環境保護をさらに推し進めるべく、スコープ1「事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)」、スコープ2「他社から供給された電気、熱、上記の使用に伴う間接排出」、スコープ3「スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)」の3スコープに対し積極的な目標を設定している。

レノボはスコープ1およびスコープ2に対し温室効果ガス排出量を過去10年間で92%削減する目標を既に達成し、新たに温室効果ガスの排出を2030年までにさらに50%削減する目標を打ち出した。スコープ3に対してはサプライヤー、製品の輸送、販売製品の使用の主要3カテゴリー別に排出量に関する明確な目標も設定している。

レノボは今後自社製品の製造過程およびサプライチェーンをグリーン化し、さらに顧客の企業活動のグリーン化をサポートするソリューションを提供していくとのこと。