SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)は6月3日(米国時間6月2日)、2021年第1四半期における半導体製造装置の売上高が前年同期比51%増、前四半期比21%増の236億ドルとなったと発表した。
また、SEMIが統計を開始して以来、初めて四半期別で200億ドルを超す値を記録したともしており、地域別としては韓国が前四半期比82%増、前年同期比118%増の73億1000万ドルと大きく伸び、9四半期ぶりの1位となった。また、2020年通年1位であった中国も前四半期比19%増、前年同期比70%増の59億6000万ドルと好調であったが、韓国におよばず2位となった。台湾も前四半期比17%増、前年同期比42%増の57億1000万ドルとやはり好調であったが、僅差の3位となった。このほかの地域、日本、北米、欧州は、前四半期期比、前年同期比ともにマイナス成長となり、韓中台との明暗が分かれた結果となった。
世界的な半導体不足への対応に向け、今後も韓国、中国、台湾の3地域では巨額な設備投資が継続して行われていくことが予定されており、その存在感は増していくことになりそうである。
なお、この統計はSEAJとSEMIが協同で、世界80社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータを集計したものである。