三井不動産は6月2日、オイテルの企業理念に共鳴し、三井不動産グループが管理・運営する商業施設へ、生理用ナプキンを常備し無料で提供するサービス「Free pad dispenser OiTr」を2021年夏より本格導入すると発表した。
三井ショッピングパーク ららぽーと富士見(埼玉県富士見市)の女性トイレ全個室に計141台を導入するのを皮切りに、他の施設にも順次導入していく。
OiTrは、オイテルが展開する、商業施設・オフィス・学校・公共施設などの個室トイレに生理用ナプキンを常備し無料で提供するサービス。OiTrは、トイレットペーパー同様に無料で生理用ナプキンが常備される世の中にしたいという思いから生まれた。
三井不動産グループは、オイテルの「経済格差やジェンダーギャップといった不均衡の是正に寄与したい」という理念に共感し、2021年3月の実証実験を経て、今般本サービスの本格導入に至った。
OiTr配布する生理用ナプキンにかかる費用は、個室 トイレ内に広告動画(無音声)を配信するサービス「OiTr ads」に出稿している企業の広告費からまかなわれるため、利用者は無料で利用できる。
「OiTr ads」が備え付けられている個室トイレに利用者が入り、便座に座るとセンサーが検知し広告動画が開始し、退室すると広告動画は終了する。トイレの混雑を抑止するため、放映時間を制限し、規定時間を経過すると入室中でも終了する。
コロナ禍をきっかけに、経済的な理由などから生理用品を入手することが困難な状態にある「生理の貧困」に陥っている女性が増えているとして、社会問題として注目を集めており、自治体や学校で生理用ナプキンを無償配布すrなど動きも見られている。