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日本マイクロソフト 執行役員 コーポレートソリューション事業本部長 三上智子氏

日本マイクロソフト 執行役員 コーポレートソリューション事業本部長 三上智子氏

日本マイクロソフトは6月1日、中堅中小企業向けの取組に関する説明会を開催した。この中で日本マイクロソフト 執行役員 コーポレートソリューション事業本部長 三上智子氏は、Teamsをベースに中堅中小企業のデジタルシフトを進めていくとした。

同氏は「日本のデジタルシフトは遅れているが、リモートワークの導入、われわれでいえばTeamsの導入がDX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩になる。Teamsの1日あたりの全世界のユーザー数は1年で3倍になった。しかし、日本のデジタル化は遅れており、特に中堅中小企業のクラウド活用、デジタルシフトが遅れている。それを支援するための3つの注力分野にフォーカスしている」と語り、「ハイブリッドワークの推進のためにTeamsをデフォルトのコミュニケーションツールへ」「ビジネスプロセスのデジタルのためTeamsとつながるSaasサービスの急拡大」「スタートアップと連携したインダストリーDX」の3つの施策を紹介した。

  • 中堅中小企業向けのDX支援策

「ハイブリッドワークの推進のためにTeamsをデフォルトのコミュニケーションツールへ」では、東京と地方の格差を解消するために、有益な情報を届けるキャンペーン施策の強化、クラウド導入・活用を支援するオファーの提供(導入のハードルを下げる)、パートナーとの更なる連携強化を行い、中堅中小企業の相談アドバイザーになることを行っていくという。

  • 地域格差解消施策

また、地方のユーザーの悩みを解決するために、4月22日に「ITよろず相談センター」を開設し、全国展開していく。

  • 4月22日に「ITよろず相談センター」を開設

「DXといわれているが、(中堅中小企業には)ハードルが高い。まずはリモートワークをはじめてみようよをコンセプトにしていく。Teamsが中堅中小企業のスタンダードのプラットフォームになってほしいというのがわれわれの願い。Teamsを中心に働き方がスタートしていく、そんな絵を描いている」(三上氏)

「TeamsとつながるSaaSサービスの急拡大」では、Teamsと連携するSaaSサービスを拡大していく。クラウドサインとMicrosoft Teamsの連携ソリューション「クラウドサイン for Microsoft Teams」がSBテクノロジーより提供開始されているほか、SaaS未対応のISVのAzureベースでのSaaS化をサポートしていく。そのために、ダイワボウ情報システムは、「DIS クラウドビジネスセンターfor Microsoft Azure」の専任組織を立ち上げ、さらに全国94拠点に491名のクラウド有資格者を配備したという。

  • SaaS未対応のISVのAzureベースでのSaaS化をサポート

「SaaSのベンダーをリクルートして、Teamsとつなげていきたい。Teamsを使っていれば、アプリをいちいち立上げなくても済むようにしていきたい」(三上氏)

「スタートアップと連携したインダストリーDX」では、「THE CONNECT」というスタートアップ企業の支援プログラムを推進、すでに132社と連携しているが、5年後に500社まで拡大していくことを目標にする。

また、スタートアップと産業を代表するような大企業との連携事例をつくっていくという。

  • スタートアップとの連携では5年後に500社まで拡大

そして、これら3つの施策によって5年後の中堅中小企業向けのクラウドビジネスを10倍にしていくとした。