NTTデータエービックは5月31日、預かり資産業界において、顧客本位の業務運営を目的に導入される「重要情報シートサポートサービス」を提供することを発表した。
金融庁は2017年に「顧客本位の業務運営の原則」を制定し、昨年8月には金融審議会「市場ワーキンググループ」において、さまざまな金融商品を比較でき、顧客にとって分かりやすい情報提供フォーム「重要情報シート」の導入を提言した。
NTTデータエービックが提供する「重要情報シートサポートサービス」では、商品組成業者と販売会社間で重要情報シートの収集・作成を支援する「重要情報シート作成サポートサービス」、営業店やインターネットバンキングで重要情報シートの閲覧、およびショートメール等で顧客に電子交付する「重要情報シート閲覧画面・電子交付機能」、顧客の属性や目的などから、業法を超えた商品の中から顧客の意向に沿った類似商品を一覧表示する「業横断商品選定ツール」の3つのサービスを提供するという。
このうち「重要情報シート作成サポートサービス」および「重要情報シート閲覧画面・電子交付機能」を今秋に、「業横断商品選定ツール」については来春に提供を開始予定。投資信託業務より先行提供し、業界状況を見ながら保険業務はじめ各業務へ順次展開するということだ。
提供先として、金融商品を取り扱う銀行、証券会社、保険会社、保険代理店、IFA事業者、Fintech業者、年内施行が見込まれる新制度:金融サービス仲介業等、100社以上の販売会社への提供を目指すとしている。