アシストは5月31日、レッドハットが提供する構成管理自動化ツール「Red Hat Ansible Automation Platform(以下 Ansible)」の販売を開始したことを発表した。

  • 学習コストの低さ・汎用的なPlaybook

    学習コストの低さ・汎用的なPlaybook

Ansibleは、「Infrastructure as Code」を代表する構成管理自動化ツールで、システムリリースやバージョンアップ作業、パッチ適用など、システム変更に伴う作業の自動化を最小限の工数で実現するもの。

対象となるサーバなどに実行したい処理を、可読性が高く属人的な記述を排除するYAML形式でPlaybookと呼ばれる定義ファイルに記述。Playbookを組み合わせることで様々な自動化を効率よく実現できるという。

また、Playbookを変更しない限り何度実行してもサーバなどの状態は変更されない冪等性(べきとうせい)をもつ。例えば、パッチ配布ソフトウェアのインストール時に、既に適用済みであればAnsibleが処理をスキップするため、コーディング時に必要な対象環境の確認処理やその後の条件分岐などが不要だということだ。

  • 冪等性

    冪等性

さらにAnsibleには、サーバ、ミドルウェア、ネットワーク機器のメーカーなどさまざまな外部ベンダーから提供された手順の部品が、あらかじめモジュールとして用意され、効率のよいPlaybook作成と様々な作業、メンテナンスの自動化が可能だとしている。

参考販売価格は、100管理ノード/1年間で税別1,690,000円(1年単位のサブスクリプション・ライセンス。100ノードを超える場合は相談のこと)。

なお、Ansibleの販売開始に合わせて、アマゾン ウェブ サービス上のLinux環境を用いてAnsibleを用いたコードによる環境構築やメンテナンスの操作を体験するハンズオン形式のワークショップサービスを提供する。半日間(最大3時間)のオンラインによる座学およびハンズオンで、提供価格は税別400,000円。納品物はAnsible初級トレーニングテキスト(PDF形式、80ページ)、自動化業務棚卸シート(Excel形式)。