凸版印刷は5月28日、リアルとバーチャルを融合した新しい働き方を支援するサービス「IoA Work」の機能を拡張した「IoA Work for Senses」を開発し、6月から試験提供を開始することを発表した。
「IoA Work for Senses」は、映像・音声・香り・照明の機器を一元管理することで、より没入感のある集中空間を演出するもの。
アロマシューターを複数搭載したデバイスを開発し、120種の香料の組み合わせと強度変化を実現したほか、海辺や森林、カフェ、オフィスなどの映像を投影した曲面ディスプレイと連動した香りを出すことで、視覚と嗅覚を刺激し、よりリアルな空間を作り出し集中力向上を支援するという。
また、マルチスピーカーと椅子に備え付けた重心センサーを組み合わせることで、重心の移動に合わせて音の聞こえ方を変化させるシステムを搭載することで、実際の会議室で参加しているような臨場感のある聞こえ方を実現するということだ。
さらに、超軽量・小型のイヤホン型脳波デバイス「b-tone」により、利用者の集中やリラックス状態を可視化するほか、設定されたシーンに応じて映像・音声・香り・照明をコントロールする技術「Your Space」を活用し、集中力を高める空間を実現。疑似的な環境変化がユーザーの脳を刺激し、リフレッシュ効果を生み出すことで、利用者のパフォーマンス向上を支援するとしている。
なお、「IoA Work for Senses」はコクヨの新オフィス「THE CAMPUS」(東京都港区)に展示されている「IoA POD」に導入され、5月28日より一般公開される。