半導体景気回復とデジタル経済への移行に後押しされて、半導体メモリ市場は2022年に1804億ドルに達し、2018年の過去最高額を更新するとIC Insightsは予測している。

メモリ市場は、2017~2018年のいわゆるメモリバブルの後、2019年にはその反動で急激な落ち込みの後、2020年に新型コロナウィルスが蔓延する中、前年比15%回復した。2021年についても、DRAMの価格高騰により、同23%増の1552億ドルになるとIC Insightsは予想している。

  • メモリ市場

    世界のメモリ市場(DRAM+NAND+そのほかのメモリ)の変遷と今後の予測(出所:IC Insights)

メモリ市場の好況は2022年も続くと予測されており、同年の総売上高は前年比16%増の1804億ドルになるとIC Insightsが予測している。これにより、前のメモリサイクルのピーク時の2018年に達成した過去最高の1633億ドルを超えることになるという。メモリ市場は、2023年に次の周期的なピークに達すると予測されており、市場規模は2200億ドル近くに増加するとしている。また、2020年から2025年までメモリ市場は10.6%の年平均成長率で成長するとIC Insightsは予測している。

なお、2021年にはDRAMがメモリ市場の56%を占め、フラッシュメモリが43%のシェアを占めると予想されている。またDRAMは2021年のメモリユニットの出荷の過半を占めると予測されている。

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    2021年メモリ市場(金額ベースおよび数量ベース)のメモリ種類別内訳 (出所:IC Insights)