パナソニック ライフソリューションズ社は5月25日、雲が流れる空や揺れる木々などを映し、天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓Vision」を開発したと発表した。2021年6月1日よりエンジニアリング事業を担う同社の事業会社を通じて展開する。今後、同製品を活用して照明や音響などを組み合わせた空間演出のソリューションを提案していく方針だ。
同社は、天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓照明」を2019年に開発。今回の「天窓Vision」は、「天窓照明」と比較し発光面積が約2.4倍の大型タイプの展開と本体連結ができるようになった。連結は最大で3台まで、映像コンテンツの連動は6台まで可能で、最大で幅約3メートルの疑似天窓が導入可能だ。
また、スペースが限られる天井裏に対応するため製品の高さを約30%低減したことに加え、小型タイプも展開し設置場所の自由度を向上させたとしている。
さらに、葉や雲の動きなどを表現できるよう、「天窓照明」より解像度を高めた。「桜」や「冬景色」などの新たな映像コンテンツを追加している。
同社は、「天窓Vision」の空間演出に合わせ、照明や音響などの機器を連動できる制御ユニットを本年夏頃の完成を目指して開発を進めている。今後、「天窓Vision」を核に光や音などを組み合わせ、「バイオフィリックデザイン」にデジタル技術を掛け合わせた新たな空間演出として提案していく方針だ。