Red Hatは5月21日(米国時間)、「Stability plus innovation: Red Hat Enterprise Linux 8.4 is now GA」において、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)の最新版となる「Red Hat Enterprise Linux 8.4」の一般提供を開始したと伝えた。Red Hat Enterprise Linux 8.4は6カ月ごとに実施されているリリースサイクルの一環であり、特に今回のバージョンではエッジやハイブリッドクラウドに関する機能の強化が取り込まれている。

Red Hat Enterprise Linux 8.4の新機能や変更点は、次のページに情報がまとまっている。

  • 8.4 Release Notes Red Hat Enterprise Linux 8|Red Hat Customer Portal

    8.4 Release Notes Red Hat Enterprise Linux 8 | Red Hat Customer Portal

Red Hat Enterprise Linux 8.4の主な注目点は次のとおり。

  • エッジコンピューティング機能に関するユーザーエクスペリエンスの向上
  • 切断されたシステムにインストールするためのオプションを追加するといったアップデート機能の強化
  • OCIコンテナイメージでOSTreeリポジトリを使用する機能を追加
  • Red Hat Insightsの拡張とRed Hat OpenShiftやRed Hat Ansible Automation Platformなどへの対応
  • クラウドアクセスプログラムの簡素化とクラウドベースシステム展開時のコンテンツ消費、Red Hat Insightsエコシステムによる管理の実現
  • Container Tools 3.0 AppStreamを同梱 (新しいバージョンのPodman、Buildah、Skopeo、runcを添付)
  • Red Hat Universal Base Image (UBI) マイクロイメージの追加
  • Intel Tiger Lake GPU対応(Intel UHDグラフィックスとIntel Xe統合GPUを含む)
  • Python 3.9、Redis 6、PostgreSQL 13、MariaDB 10.5、GCC 10、LLVM 11、Rust 1.49、Go 1.15.7を導入

Red Hat Enterprise Linuxの有効なサブスクリプションを保有しているユーザーであれば、Red Hat Enterprise Linux 8.4は入手できる状態になっている。