組込みシステム技術協会(JASA)は5月21日、2021年の組み込みとエッジコンピューティング技術の総合展「ET & IoT 2021」に関する説明会を開催し、7月1日~2日に大阪で、11月17日~19日に横浜でそれぞれリアル開催を行う計画であることを明らかにした。
同イベントの企画・推進を担当しているナノオプト・メディアが2021年5月17日~19日にかけて行ったイベント参加に関する意識調査によると、情報収集源としてリアルイベントと回答した人は全体の60%超と、オンラインの倍近い値となったとしており、リアルのイベントでないとできないことがあることが分かってきたとして、7月の大阪での「ET & IoT West 2021」からリアルイベントとして再開していくことを決めたとする。
ただし、リアルでのイベントを中心とするが、遠方のため、コロナ禍により来場しにくい人や、会社の指示で来場ができない人もいることから、一部のイベントなどはオンラインでも対応していくとする。
ET & IoT West 2021の会場はグランフロント大阪のコングレコンベンションセンター。そのキャッチテーマは「DXの社会実装を加速するエッジテクノロジー総合展」で、カンファレンスの基調講演として、組み込み、5G/ローカル5G、モビリティ、エッジ・社会インフラ、IoT×DX、DXなどに関するものが行われる予定としている。
また、テクニカルセッションとして6セッションが用意されるという。さらに、リアルでの開催に加え、オンデマンドでの開催も予定。こちらの期間は7月5日~9日を予定している。
一方のパシフィコ横浜で毎年開催されてきた「ET & IoT 2021」の会期は11月17日~19日を予定。今年のキャッチテーマは「エッジテクノロジーは次なるステージへ ~産業DXを実現する要素技術と応用分野のすべてがココに~」としている。
イベントコンセプトは、とにかくエッジに関する話、組み込みに関する話はここに来れば、すべてわかる、というものを掲げており、エッジ、組み込みに関するさまざまな分野の話題を集結させ、最新トレンドを発信していきたいとしている。
こうした方向性のため、今回はトライアルとして、エッジをどういった風に使って、どのようなサービスとして実現しているのか、という社会実装の具体例を実際に持ちこんで展示してもらうということを考えているとしており、中でも小売り(リテール)に注目した特別企画として、一般社団法人リテールAI研究会と協力して、 特別企画「Retail AI preview」を実施。会場の一角をRetail AI Expoゾーンとして展開する予定だとしている。
このほか各種企画として、基調講演&セミナー、スタートアップ・グローバルパビリオン、DXイノベーションチャレンジ、ETロボコンはバーチャル開催、コミュニティセッション、パビリオンなども実施する予定としている。
なお、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が日本でも始まったとはいえ、その感染拡大がいつ収まるのかは不透明。そのため、状況次第ではリアルでの開催を見送る可能性もあるともしている。