NTTデータ先端技術、NTTデータ、クニエの3社は5月19日、ナレッジマネジメントソリューションである「knowler」の導入支援サービスを開始した。主にグループウェアを導入している大企業とそのグループ企業に向けて提供し、2025年までに累計50億円の売上を目指す。
knowlerは、Microsoft Office 365などクラウドサービスや社内システムなど多様な場所に存在する多様なデータ(テキスト、ドキュメント、有識者・人脈情報などのKnow-Who情報)と連携し、オントロジー(知識や情報を構造化・整理して概念を体系化するモデル)やAI(人工知能)を使用して自動的に分類・意味付けすることで、大量のコンテンツや人材情報に対する効率的な情報探索をサポートする。
また、ユーザーインターフェースとしてMicrosoft Teamsとも連携しており、コミュニケーションプラットフォーム上でのシームレスな情報連携が可能。
同サービスでは、同ソリューションの導入を3社が連携して導入計画策定から運用までをトータルに支援する。これにより、情報探索に加えて「情報×人のつながり創り」を促進し、迅速性が求められるデジタル時代の価値創造や働き方改革を実現するとしている。
同ソリューションの特徴として3社は、1)Microsoft Office 365や社内システムとの自動連携による迅速かつ効率的な情報収集の実現および、2)AIによる情報探索・連携への支援の2点を挙げる。
他システムとの連携については、Office 365や社内システムなどとの自動連携により、ビジネスに必要なコンテンツや人脈情報などをスピーディーに収集するという。なお、ドキュメントからの情報の抽出では、NTTデータ先端技術の自然言語処理ソリューションである「PhroneCore」を使用する。
AIによる情報探索・連携への支援に関しては、一般的なテキスト検索の他、自然言語処理による検索者の意図に即した情報提供、機械学習によるユーザー特性に応じたレコメンド、関連性・ファクトデータのビジュアル化といった機能を備えているとのこと。
これらにより効率的に最適なコンテンツや人の情報の参照・探索が可能といい、提案書などを始めとする各種ビジネス文書のスピーディーな作成などにも利用できるとしている。 また導入サービスでは、顧客ニーズにスピーディーに対応するため、開発元であるNTTデータのグループ会社のスペインeverisや、NTTデータ先端技術のインドの開発センターと連携しながら推進するとのこと。
同サービスにおける各社の役割について、NTTデータ先端技術は、knowlerライセンス・保守販売、構築、導入技術支援、運用を実施する。NTTデータは、社内への導入による知見を生かし、ユーザー企業への導入・活用ノウハウ提供、コミュニケーションサポートを実施する。クニエは、ナレッジマネジメントやデータ活用を始めとする働き方変革に関する業務コンサルティングを実施するとのことだ。