IARシステムズは5月20日、自社のLinux用ビルドツール「IAR Build Tools for Linux」にルネサス エレクトロニクスの低消費電力マイコン「RL78ファミリ」を追加対応したことを発表した。
今回追加されたツールは、開発ツールチェーン「IAR Embedded Workbench」のビルドツールをベースとし、RL78向けにLinuxベースのフレームワークにおけるデプロイをサポートするもの。これにより、ビルドとテストのワークフローを簡素化することができるようになると同社では説明している。
また、同ツールは、CMakeやNinjaといった異なるビルドシステムにも容易に統合することができるほか、内包されているコマンドラインビルドであるユーティリティ「IARBuild」によりビルドの効率化が可能で、JenkinsやBambooなどの継続的インテグレーションエンジンあるいは各種Dockerコンテナとの統合も容易になるとしている。さらに、同じく内包されている静的解析ツール「C-STAT」を使えば、開発者は開発からテストの各段階においてコード品質を確保することができるようになるともしている。