東京医科歯科大学は5月14日、2021年5月初旬に、同大医学部附属病院に入院歴がある新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者から、インド型新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)系統株(B.1.617.2系統)の市中感染事例を確認したことを発表した。
同大によると今まで国内で確認されたインド型系統株の感染者は、いずれもインドを中心とした海外での滞在歴などがあるが、今回の患者については海外渡航歴はなく、国内で初めての市中感染例になるという。
なお、インド型系統株への感染割合はインドや英国において増加傾向にある。そのため、WHO(世界保健機構)は5月10日付で「懸念される変異ウイルス」の4つ目に指定しており、少なくとも英国型系統株(B.1.1.7系統)と同程度の感染伝播性が示唆されるという。