富士通は5月13日、ハンズフリーで日本語と11言語間のAI音声翻訳を可能にする「FUJITSU 多言語音声翻訳ソリューション TRISY powered by Zinrai」(以下、TRISY)を開発し、医療や観光分野などの現場向けに同日から提供を開始したことを発表した。
TRISYは、同社が独自に研究開発したハンズフリー技術を搭載することで、端末を操作せずにタブレット端末に接続された指向性マイクで音声認識した話者の音声や位置情報をもとに適切な言語を認識し、音声翻訳する仕組みを実現した。
また、雑音を抑制する当社独自開発の技術やAIを活用した多言語翻訳で先行するみらい翻訳の音声翻訳APIサービスにより、高い翻訳精度で日本語と11言語間を相互に翻訳可能となった。
これにより、例えば医師や看護師などの医療従事者が、様々な医療機器や書類を手に持ちながら外国人患者へ症状などを説明しやすくなり、また、外国人旅行者が多い観光施設などにおいても、PCの操作や荷物の携行をしながらスムーズに観光名所の案内や宿泊施設の予約対応などが可能になるとしている。
TRISYの提供価格は、タブレット端末(iPad)+指向性マイク(Shure)+通信SIM+多言語音声翻訳アプリが含まれ、月額1万6,500円(税込)。