資生堂は5月11日、アクセンチュアと、資生堂およびそのグループ会社にデジタルマーケティング業務とデジタル・IT関連業務を提供する合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー」を、7月に設立することに合意したと発表した。

  • 新会社「資生堂インタラクティブビューティー」ロゴ

    新会社「資生堂インタラクティブビューティー」ロゴ

資生堂は、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」におけるスキンビューティー領域をコア事業とする抜本的な経営改革の一環として、「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を掲げており、2021年2月、グローバルでのデジタル領域で多くの支援実績を持つアクセンチュアと戦略的パートナーシップ締結を合意した。

新会社は、変化する顧客と市場環境に迅速に対応し、DXを加速させ、日本の事業モデルを革新していくことが目的だという。デジタルを中心とした事業モデル改革、グローバル標準のITインフラとオペレーションの構築、さらにデジタル・IT領域での人材の強化に取り組むという。

また、アクセンチュアからの人材や知見を取り入れ、資生堂のIT機能の拡充とDXの加速により、新しいデジタルマーケティング戦略を強化する。たとえば、顧客が行った肌診断やバーチャルメイクアップ履歴をデータベースに蓄積し、そのデータを購買データや研究開発のデータ等と合わせて分析することで、時間や場所を自由に選択できる、顧客に最適なカウンセリングや商品、レッスンのメニュー提案を可能にするという。また、美容に関する最新のテクノロジーを活用し、顧客にパーソナライズされたサービスをデジタル・リアル問わずシームレスに、かつ様々なコンタクトポイントで提供するということだ。

さらに、アクセンチュアの人材育成ノウハウを活用し、資生堂が強化したいデジタル・IT人材像のための専用プログラムを共同で開発・提供することで、デジタル・IT専門分野での高度なスキルを持つ社員を育成。外部からの人材獲得も積極的に行い、資生堂全体のデジタル・IT能力の向上に貢献するとしている。