BetaNewsは5月9日(米国時間)、「Microsoft withdraws AMD driver that causes INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE error in Windows 10」において、Windows 10向けに提供されたAMD SCSIドライバにOSがエラーで起動できなくなる問題が発生し、MicrosoftがWindows Updateから該当するドライバを取り下げたと伝えた。このドライバをインストールすると、エラーコード「INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE」でBSoD(Blue Screen of Death: ブルースクリーンによるクラッシュ)が発生し、Windowsが起動できなくなるという。

該当するドライバは「Advanced Micro Devices, Inc. - SCSIAdapter - 9.3.0.221」で、Windows Updateによって提供されており、関連するハードウェアを備えたシステムには自動で適用されるようになっていた。マザーボードとしてGIGABYTE X570を使用しているシステムは、特にこの問題の影響を受けやすいと報告されている。本稿執筆時点では、問題を把握したMicrosoftによってすでにWindows Updateから削除されており、これ以上被害が広がる心配はないという。

  • Microsoftのサポートフォーラムに投稿された問題の報告

    Microsoftのサポートフォーラムに投稿された問題の報告

もし自動更新によってインストールされてしまっていても、まだ再起動を実施していなかったり、運良く再起動に成功していたりする場合は、手動でドライバをロールバックすれば問題を回避できるという。ドライバのロールバックは、デバイスドライバーのストレージコントローラーのセクションから行うことができる。

Redditの次の投稿では、既にBSoDで起動ができない状態になっている場合の修復方法が紹介されている。この方法では、「回復オプション」を用いてコマンドプロンプトを起動し、手動でエラー修復のコマンドを実行する。

回復オプションを用いたコマンドプロンプトの起動方法は次の記事で紹介している。