Vivaldi Technologiesは4月29日(米国時間)、「Vivaldi crumbles cookie dialogs, raises privacy, design bars.|Vivaldi Browser」において、Webブラウザ「Vivaldi」の最新版となる「Vivaldi 3.8」を公開した。このバージョンには「Cookie同意ポップアップ除去」という新しい機能が搭載されている。今後、この機能は他のWebブラウザにおいても広がっていく可能性がある。

今日、EU一般データ保護規則(GDPR: General Data Protection Regulation)などの影響で、多くのWebサイトがトラッキング広告などの使用を避ける代わりに、ページを表示する前、または、表示と同時にCookieの設定に関してユーザーに問うようになっている。常にCookieに関するダイアログが表示されるのは煩わしいため、内容を確認することなく「許可」や「同意」などをクリックしている人が多いだろう。こうしたやり方は認められないというのがVivaldiの考えだ。

そこで、VivaldiはVivaldi 3.8に「クッキークランブラー」と呼ばれる機能を搭載した。クッキーを粉々に砕く(クッキークランブラー)という名前の通り、この煩わしいダイアログの表示を抑制する機能だ。今回のバージョンではデフォルにはなっておらず、[設定]→[プライバシー]→[トラッカー・広告ブロック]→[ソースを管理する]→[広告ブロック]から「Cookie同意ポップアップ除去」にチェックを入れることで有効化できる。

  • クッキークランブラーを有効化する方法 - Vivaldi 3.8

    クッキークランブラーを有効化する方法 - Vivaldi 3.8

VivaldiはクッキークランブラーをUIから簡単に有効化するか、デフォルトで有効化する方法を検討している。今後の反応次第では、デフォルトで有効化されるとともに、クッキー有効化に同意しないとうまく機能しないWebサイトに対してどうやって対策を取るか(機能を無効化するか)といった点に注力して、開発が進められるものと見られる。

それ以外の注目点としてはGoogle FLoCの無効化、パネルデザインの刷新、ブックマーク機能の改善、クイックコマンドの機能拡張などがある。