Microsoftは米国時間2021年4月26日、Web版Microsoft Excel(以下、Excel Online)が実装および実装予定の新機能を公式ブログで発表した。Excel Onlineを使用するには、消費者向けもしくは法人向けMicrosoft 365サブスクリプションが必要となる。
RGB/16進数の値で配色を選択する「Custom color palettes(カスタムカラーパレット)」を新たに用意。同パレットから直感的に配色や色の濃淡を直接選択できる。また、フォントや書式、罫線などのセルスタイルを一括変更する「Cell styles gallery(セルスタイルギャラリー)」も新たに備えた。
「Draw & erase borders(描画による罫線削除)」は機能名が示すとおり、ホームタブのフォントセクションに並ぶ罫線メニューに「Erase Border(罫線の削除)」などを追加。同機能はデスクトップ版Microsoft Excelでもサポートしている。
同じくデスクトップ版Microsoft Excelでも、セルを右クリック/長押しすると現れるミニツールバーを追加し、表作成時の体験をデスクトップ版Microsoft Excelと同一にするための改善も加わった。今後Excel Onlineに実装する機能として、「New printing experience(新たな印刷経験)」がある。本機能はページレイアウトタブの項目を整理し、既存の「ページ設定」の他に印刷範囲や改ページを加えるボタンを用意することで、直感的な印刷を実現するのが目的。MicrosoftはExcel Onlineを筆頭にOffice for the webの機能拡充に注力し、機能によってはデスクトップ版Microsoft 365 Apps(Office 365)よりも先に実装してきた。