AppleはiPhoneおよびiPad向けiOSおよびiPadOSのアップデートの配信を開始した。今回のアップデートでAirTagに対応する機能が追加されたほか、iPhone 11シリーズに見られたバッテリー状態問題を解決するための再調整機能が追加されている。配信されるiOS 14.5およびiPadOS 14.5の主な新機能は次のとおり。
- AirTagに対応。「探すアプリ」でAirTagの場所を非公開で確認したり探すことが可能。AirTag内蔵スピーカーを使った場所を特定できるほか、他の人がAirTagを見つけた時に通知を送信することが可能。
- Sony PS5 DualSenseワイヤレスコントローラに対応。
- XboxシリーズX | Sワイヤレスコントローラに対応。
- Siri機能強化。緊急連絡先への発信機能追加。連絡先やメッセージのグループに対するFaceTime通話対応。AirPodsまたはBeatsヘッドフォン使用時に発信者名読み上げ後のハンズフリー通話に対応。
- アプリごとのトラッキング許可選択機能追加。
- お気に入りの歌詞をFacebookやInstagramのストーリーズで共有する機能追加。
- Podcastで自動的にエピソードをダウンロードしてライブラリに追加するオプション追加。
- リマインダーアプリの機能改善(並べ替え機能、印刷オプション)。
- 絵文字や顔文字を追加。
iOS 14.5およびiPadOS 14.5の主なバグ修正は次のとおり。
- スレッドの下部にあるメッセージが特定条件下でキーボードによって隠れてしまう問題を修正。
- 削除したメッセージが検索に表示される問題を修正。
- メッセージの一部のスレッドでテキスト送信が継続的に失敗する問題を修正。
- メールで一部ユーザーの新着メッセージがデバイスを再起動しないと読めない問題を修正。
- SafariでiCloudタブが表示されない問題を修正。
- iCloudキーチェーンをオフにできない問題を修正。
- AirPodsの自動切り替えでオーディオが誤ったデバイスに接続される問題を修正。
- AirPodsの自動切り替えが通知されない問題の修正。
iOS 14.5にはバッテリー状態報告の再調整機能が搭載されている。
再調整はiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxで実施される(参考「iPhone 11のバッテリーヘルス問題、iOS 14.5で再調整の予定」)。「設定アプリ」から「バッテリー」→「バッテリーの状態」を表示することで確認できる。上記のスクリーンショットのように表示された場合、バッテリーの再調整が実施されている。Appleはバッテリーの修理依頼について、再調整が終わったあとの状態を確認してから行うことを推奨している。