アスクルは4月21日、ニューノーマル時代における新しい働き方の実現に向け、本社オフィスを全面リニューアルしたと発表した。感染防止対策も兼ね備えた、新しいコンセプトを掲げたオフィスとのこと。
同社は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響に伴い、2020年2月から制度を拡大してテレワークが可能な業務については原則テレワークにした。また、新しい働き方でのより高い生産性の実現を目的にこれからの仕事場の在り方について協議し、2020年6月にオフィスリニューアルに向けた「ミライベースプロジェクト」を発足させた。
2020年6月に同社が実施した新しい働き方に関する社内アンケートによると、約8割が週3日以上のテレワークをベースとした働き方を希望し、約75%がオフィス勤務と同等もしくは生産性が上がったと回答したとのことだ。
そこでアスクルでは、オフィスの新コンセプトとして「ASKUL CROSSING」を掲げ、With/Afterコロナを見据えて社内環境を全面的に刷新。多様な働き方をする多様な人材が情報を分かち合い刺激を受けながら働ける場所として、従業員同士のエンゲージメントを高められ、かつ一体感を感じ働けるオフィスである「会うことの価値が感じられる新しい仕事場」を目指したという
具体的には、ワークスタイルの変化に伴い、従来の固定席からフリーアドレス制を全面的に導入し、コールセンターなど顧客対応業務以外のエリアはゾーン別にフリーアドレスに移行させた。
業務に集中したい時は個人集中ブース(籠れるスペース)、社内外とオンラインミーティングを行う際はテレカンポッド(完全個室)やテレカンブース(半個室・吸音パネル搭載)、防疫対策を施したディスカッションスペースなど、その日の働き方に応じて各々が社内での仕事場を自由に選択できる多様なブースを新設した。
またテレワーク推進およびフリーアドレス制導入に伴い、出社した価値を最大化し、社した価値を最大化し、リアルなコミュニケーションを促進するというオフィス位置情報アプリ「Beacapp Here」を同社が直接雇用し同社が貸与するスマートフォンを所持する従業員を対象に導入した。同社は今後も、オフィス環境の向上を目指す方針だ。