キヤノンIT ソリューションズ(キヤノンITS)は4月9日、これまでオンプレミス向けに提供してきた教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の「ポータル」と「LMS(学習管理システム)」のクラウド版を2021年5月下旬より提供すると発表した。

  • 「in Campus ポータル Cloud」(左)と「in Campus LMS Cloud」(右)

ポータル機能を提供する「in Campus ポータル Cloud」は、お知らせ、カレンダー、アンケート、各種リンクなどがポータルサイトに表示される。

学内で使われているLMSや教務システムなど各種システムから発信されるさまざまな「お知らせ」をポータルサイトに一括して表示させることができ、個人宛を優先表示、3日以内には「NEW」や未読のアイコン表示を行う。

  • 「in Campus ポータル Cloud」標準メニュー

また、対象者を設定して、オンラインで記名・匿名それぞれのアンケートを実施することができ、結果を円グラフ、棒グラフ、表で表示できる。

オプションとして、お知らせをLINEで通知する「LINE 通知」、休講・補講のカレンダー連携、学内ユーザー認証連携を行う「ユーザー情報を連携」、教務システムから学生、教員、授業、履修データを連携する「教務システム連携」、学内Idp サーバーとの認証を連携する「SSO 連携」、サイトの最新記事をリアルタイムに表示する「RSS 連携」がある。

  • 「in Campus ポータル Cloud」オプションメニュー

価格(税込)は契約ユーザー数に応じた料金で、初期費用+198万円/年(学生500名)~。オプションは23万1000円/年~。

学習管理システムである「in Campus LMS Cloud」は、オンラインでの「教材配布」や「レポート提出」などが可能で、授業に関するアンケート収集や掲示板などでコミュニケーションが実現できる。

LTI(Learning Tools Interoperability)にオプションで準拠しているので、対応する外部サイトとの連携が可能で、LMSの教材や課題として利用することができる。

また、学生がアクセスした場合は時間割として、教員がアクセスした場合は出講表として表示され、それぞれの立場での共通利用が可能。

基本機能として、教材配布、お知らせ、掲示板、小テスト、レポート(課題)/採点、時間割などが、オプションとして、LINE 通知、ユーザー認証連携、SSO 連携、外部ツール(LTI 連携)、コースバックアップ・リストアがある。

  • 「in Campus LMS Cloud」標準メニュー

  • 「in Campus LMS Cloud」オプションメニュー

価格(税込)は契約ユーザー数に応じた料金で、初期費用+198万円/年(学生500名)~。オプションは23万1000円/年~。

同社では、500~5000名規模の大学を主なターゲットとして、2025年に100校導入、4.2億円の売上を目標に掲げている。