キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は4月7日、OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校のホワイトハッカー専攻において、産学連携による実践型の人材育成を目的とした特別講義および企業プロジェクトを実施したと発表した。また同社は2021年4月から、定期講義を実施する。
両者の連携では、同校のホワイトハッカー専攻の学生42人に特別講義および企業プロジェクトを実施した。同社のサイバーセキュリティラボのセキュリティエンジニアが講師を務め、実際の攻撃事例や統計データを用いた講義や、学生の調査結果への実務者視点でのレビューなどを行った。
特別講義では、2020年上半期のサイバーセキュリティ脅威動向について、実際の攻撃事例や統計データなどを用いて講義を行った。企業プロジェクトは企業の現場と同じプロセスで取り組むもので、学生がウイルス対策製品の比較と流行しているマルウェアの調査の2つの課題について6か月、調査した。
途中経過では、講師から調査に対する実務者視点でのレビューやアドバイスを受け、2021年2月の卒業・進級制作展で調査結果を発表したとのこと。
同プロジェクトを通してマルウェアの社会への影響や対策のためのソフトウエアを理解したり、調査結果をわかりやすく伝えるためのまとめる力を身に着けたりするなど、マルウェアの調査・解析に関わる業務を模擬的、体系的に学ぶ機会になったという。
なお同社は2021年4月から2021年10月まで定期講義として、毎週金曜日にマルウェアに関する知識やマルウェア解析技術(表層解析技術、動的解析技術)に関する講義を行う。