米国半導体工業会(SIA)によると、2021年2月度の世界の半導体市場(3カ月移動平均)は、前年同月比14.7%増、前月比1.0%減の396億ドルであったという。

SIAのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるJohn Nuffer氏は、「中国市場への売上高が、(新型コロナウイルス感染症の感染拡大で)2020年初頭に大幅な減少を記録したが、その反動もあり2021年2月度は、前年同月比で2桁成長を遂げた」と市場の背景を説明する。

地域的には、前年同月比で中国が同18.9%増、アジア太平洋/その他すべてが同18.2%増、南北アメリカが同9.7%増、日本が同7.6%増、欧州が同6.8%増とすべての地域でプラス成長となった。ただし、前月比で見るとアジア太平洋/その他すべてが同1.5%増、欧州が同0.8%増となったものの、中国が同横ばい、日本が同3.4%減、南北アメリカが同5.9%減となっている。

  • SIA

    半導体市場(単位:10億ドル)の推移(2021年2月まで) (出所:WSTSが集計したデータに基づき、3カ月移動平均値をSIAが作図)