JAL(日本航空)は4月5日、P&W製エンジンを装備した国内線仕様ボーイング 777型機について、 2021年度内に退役させる予定だった7機を経済性の観点から 2020年度内に退役させることにしたと発表した。
同社は1996年に P&W製エンジンを装備した国内線仕様ボーイング 777 200 型機を導入し 、その後の777 300 型機(以下、「同型機」) も含め、約25年間にわたり、同型機を運航してきた。
同型機は昨年12月に発生したボーイング 777 200 型機のエンジン不具合によるインシデントなどの影響から、2021年2月21日より運航を停止している。
同社としては、運輸安全委員会による調査や原因究明に全面的に協力・対応していく一方、現時点で運航再開の時期が未確定であることに踏まえ 、 2021年度内に退役させる予定だった7機を2020年度内に退役させることにしたという。
快適性に優れた低騒音・省燃費機材のエアバス A350 型機の計画通りの導入や伊丹線への就航前倒し 、国際線仕様ボーイング767 型機の国内線への投入などの対応を行い、提供座席数の確保に努めるとしている。