サイバーエージェントとヤマダデンキは4月1日、消費者の購買体験の向上を目的に、ヤマダデンキの販促DXにおいて業務提携を締結したと発表した。ヤマダデンキが持つデータを統合した販促データ基盤を共同開発し、独自の購買データを使用した公式広告メニューである「ヤマダデジタルAds(ヤマダデジタルアズ)」を、2021年4月に提供開始する。

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ヤマダデジタルAdsでは、ヤマダデンキが持つ全国約700店の実店舗およびECサイトの購買データや会員データなどを統合し、顧客IDと購買データを紐付けたオンライン/オフライン共通のデータ基盤を構築する。会員顧客の属性・興味関心と購買傾向などを紐付けた、独自データ基盤を基にした広告提供する予定だ。

同メニューは、サイバーエージェントが販促DX戦略パートナーとして共同開発する。これにより、メーカーのブランディングを考慮した広告クリエイティブ制作から広告配信、実店舗への来店促進、ヤマダデンキ店舗内に設置する7000面の棚前サイネージを使用したデジタルPOPの運用、購買データの分析や、ヤマダデンキ公式アプリやSNSによるプッシュ通知の運用・効果検証まで、一貫した販促マーケティングの提供が可能になるとしている。

メーカーにとっては、新しい生活様式への変化にともなう顧客の消費行動の変化を考慮しながらマーケティング活動ができる販促プラットフォームだといい、消費者ニーズを捉えた価値ある購買体験の提供を実現していくという。

顧客には、実際に購入した商品の傾向などを基に、メーカーの新製品情報など興味関心に沿った情報を提供する。来店時には、限定クーポンや棚前サイネージで通知している店舗内のお買い得商品情報、デジタルPOPと連動したキャンペーン情報や、商品買い合わせの提案などを公式アプリ通知で配信する。両社は「新しい購買体験の創出」を目指す。