BBソフトサービスが3月31日に発表した「インターネット詐欺リポート(2021年2月度)」によると、セキュリティソフト「詐欺ウォール」が2021年2月に収集したクレジットカード会社を偽るフィッシング詐欺サイトの数は、2021年1月と比べて29%増の453件であり、2020年2月と比べると13.7倍に増加したことが分かった。
クレジットカード会社を偽るフィッシング詐欺サイトの数は、2020年12月の534件から2021年1月は350件まで減少していたが、2月は増加に転じた。2020年10月に急増した後、増減を繰り返しながらフィッシングサイトが多数発生する状況が続いており、今後も増加傾向になる可能性が高く継続して注意が必要だとBBソフトサービスは呼びかけている。
フィッシング詐欺サイトが盗用したブランドの上位10件を見ると、クレジットカード会社は2020年2月には上位10位に入っていなかったが、2021年2月は6社が入っている。フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイントとして、同社は、メールやSMSで案内しているURLが正規URLであることを確認すること、SSL通信を提供しているかどうかをチェックすることの2点を挙げている。
加えて、2021年2月にはプロ野球や春の甲子園の開幕に合わせた野球グッズや、人気家庭用ゲーム機器を取り扱う偽販売サイトも発生したとのこと。こうしたサイトはイベントに合わせて取り扱う商品を変えており、4月以降は新生活用品、母の日やこどもの日(こいのぼり)、キャンプ用品を切り口にした偽販売サイトが発生する可能性が高いと同社は見ており、注意喚起している。
偽販売サイトの被害を防止するためのポイントとして、同社は以下の4点を挙げている。
- 会社概要をチェックする
- 住所を検索して、会社の存在をチェックする
- 決済方法、口座名義をチェックする
- SSL通信を提供しているかどうかをチェックする