情報処理推進機構(IPA: Information-technology Promotion Agency, Japan)は3月31日(日本時間)、インターネットを利用した詐欺などの手口について検証した動画集「手口検証動画シリーズ」を公開した。これは、IPAの情報セキュリティに関する相談窓口に寄せられた相談をもとに、その具体的な手口を検証動画としてまとめたもの。実際に起こった事例や対処方法も紹介されているため、事前に動画を見てよくある手口を知っておくことで、サイバー犯罪の被害に遭うリスクを減らすことができる。
現在公開されている手口検証動画については、IPAの次のページにまとめられている。
具体的には、次のような手口の動画と被害に遭わないための対策、被害に遭ってしまった場合の対処法などが公開されている。
- 宅配便の不在通知を装ったSMSを送りつけて偽サイトへ誘導する
- iCloudやiPhoneのカレンダーの機能を悪用してカレンダーに不審な書き込みを行う
- Facebookのメッセンジャーに友達を装ったメッセージを送り偽サイトに誘導する
- パソコン上で偽のセキュリティ警告を表示させて有償サポート契約や有償ソフトウエアの購入を迫る
これらの手口に引っかかると、個人情報やインターネットサービスのアカウント情報を盗み取られたり、金銭をだまし取られたりするなどの被害に遭う危険性がある。近年、スマートフォンの機能やSNSなどを悪用した巧妙な手口も増えてきているため、それらの手口を予習して自衛の手段を講じることが大切だ。IPAは、今後も不定期に「手口検証動画シリーズ」を更新し、コンテンツを拡充していくとのことだ。