電通国際情報サービス(ISID)、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、MS&ADインターリスクの4社は3月31日、サイバー保険契約者向けセキュリティ教育サービスの提供に向けた協業を開始すると発表した。
今回の第1弾として、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保が提供するサイバー保険の契約者のうち希望する企業に対して、ISIDのセキュリティ意識向上トレーニングプラットフォームである「KnowBe4(ノウ・ビフォー)」の特別トライアルプランを4月1日に提供開始する。
また、MS&ADインターリスク総研が提供するサイバーセキュリティリスクコンサルティングを通して、社員向けセキュリティ教育が課題となる場合は三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、ISIDと連携してKnowBe4の特別トライアルプランを提供する。
契約企業は、事故発生時の補償に加えて、KnowBe4を使用したセキュリティ意識向上トレーニングとフィッシングシミュレーションのトライアルを3週間無償で利用できる。トライアル期間中の技術支援や導入コンサルティングなどは、ISIDが行う。
KnowBe4は、セキュリティ意識向上トレーニングとフィッシング攻撃シミュレーションを組み合わせた統合型社員教育のプラットフォームであり、教育・訓練・分析・効果測定を1つのプラットフォーム上で実施し一元管理する。
これにより、今まで把握できなかった個人/部署/組織ごとのリスクレベルを可視化し、そこから各個人・組織レベルで教育プログラムを作成して、従業員のセキュリティ意識向上に寄与するという。セキュリティ意識向上トレーニングにより、悪意のある攻撃者がどのような目的を持ち、なぜ攻撃を許してしまったのかを理解し、リスク対策の向上を図るとしている。
今後、三井住友海上およびあいおいニッセイ同和損保は、今回の特別トライアルプランの提供を通じて、企業の事故発生リスクをモニタリングし、リスク低減を見込める場合は、より合理的な保険料設定や補償内容の拡充などを検討していく予定だ。