ヤマハは30日、PCやスマートフォンから同社の歴史や製品の歩みを体験できるオンライン空間「バーチャル イノベーションロード」を公開した。

  • バーチャルイノベーションロードの俯瞰図(同社資料より)

    バーチャルイノベーションロードの俯瞰図(同社資料より)

1887年に創業者の山葉寅楠氏がリードオルガンの修理をきっかけとしてオルガン製作をはじめた同社。130年以上にわたり楽器や音を基軸に事業をグローバルにも拡大している。静岡県浜松市の本社に設置してある企業ミュージアム「イノベーションロード」では、多彩な楽器が一堂に展示され、楽器の自動演奏を行うステージやスーパーサラウンドシアターなど臨場感を味わえるエリアも設置されている。

30日、同社はこのイノベーションロード館内を360°見渡せるオンライン空間「バーチャル イノベーションロード」を公開した。クリックでスイスイ進める12エリアは、グランドピアノからエレクトーン、ギターやシンセサイザー、金管楽器からPAシステム用スピーカーなど同社の"音"を追求する製品が整然と並んでいる。展示品の数もさることながら、ナレーション動画が設置されている数も多く、カーソルを合わせるとコンパクトに纏められた解説を楽しめる。現在はヤマハ発動機が行うオートバイ事業だが、1955年に同社がはじめて作ったYA-1も展示してある。海外のユーザーにも知ってもらえるよう、コンテンツは英語版も用意されている。

  • 入り口付近の様子

    入り口付近の様子

リアルのイノベーションロードでは現在、入館者数制限による3密防止や各種の予防対策を実施。予約制で見学を行っているが、来館が難しいユーザーもオンラインで気軽に楽しめるものになっている。