LiteSpeed Technologiesは3月29日(米国時間)、「LiteSpeed Web Server v6.0 - LiteSpeed Blog」において、LiteSpeed Web Serverの最新版となる「LiteSpeed Web Server v6.0」の公開を伝えた。このバージョンではパフォーマンスの向上が図られているほか、機能追加やApache互換性の向上が行われている。
LiteSpeed Web Server v6.0の主な新機能は次のとおり。
- キャッシュエンジンの機能強化(LSCache) - POST応答キャッシュの改善およびURLによるPURGE/REFRESHの改善。Webアプリケーションキャッシュの柔軟なカスタマイズに対応。
- 非同期ModSecurityエンジンの実現 - ModSecurity処理用に個別のワーカースレッドプールの導入(リクエストをスキャンする必要がある場合に専用のスレットプールへ処理をオフロード)。メインイベントループスレッドを詰まらせることなくレスポンスボディのスキャンが可能。
- Apache互換性の改善 - ProxyPassの対応および条件付き構成(if else)の対応。
- バブルラップ機能を導入 - Linuxが提供するサンドボックス機能(隔離マウント、UID/GID、プロセス間通信、cgroupsなど)を使った軽量サンドボックス機能の実現。
- Cgroupリソーススロットリングの導入 - lscgidを介したシンプルなcgroupベースのリソース制御機能を導入。PHPやCGIに対応。
- HTTP/3 v1サポートの実現
LiteSpeed TechnologiesはLiteSpeed Web Server v6.0へアップデートすることを推奨している。LiteSpeedはApacheの設定ファイルと互換性があるという特徴があり、徐々にシェアを増やしている。