セキュリティ情報の提供を行っているMalwarebytes LABSは3月26日(米国時間)、「Don't post it! Six social media safety sins to say goodbye to - Malwarebytes Labs|Malwarebytes Labs」において、SNSの安全な利用に向けて絶対に投稿してはいけない内容を6つ取り上げている。インターネット・リテラシーの高いユーザーにとっては当たり前の内容とも言えるが、もし自分の投稿の危険に気づいていないのであれば、手遅れになる前にこのリストを確認してほしいとのことだ。
Malwarebytes LABSが、SNSに投稿してはいけない情報として指摘しているのは次の6点だ。
クレジットカード情報
言うまでもないが、投稿された情報を元に第三者にクレジットカードを悪用される危険がある。このような投稿は、投稿者が新しいクレジットカードを手にした際に行われることが多いという。
医療情報
医療情報は立派な個人情報の一種なので、公開には少し慎重になった方がいいだろう。特に2021年にかけては新型コロナウィルスのワクチン接種情報を投稿する人が増えると思われるが、関連する書類には重要な個人情報が含まれている可能性もあるため、写真の投稿には特に注意する必要がある。
ビザやパスポートの写真
ビザの手配を支援している会社にありがちな事例として挙げられているのが、クライアントのビザが取得できた場合に、それをソーシャルメディアに投稿してアピールすることだ。しかし、ビザには当人の身元を証明する多くの固有情報が含まれているため、安易にオンラインに投稿すべきではない。
カスタマーサービスチャットの個人情報
カスタマーサービスの担当者とのやりとりをソーシャルメディアに投稿する人は多い。しかしその中にはパブリックアカウントに紐づけられた住所や電話番号などといった個人情報が含まれていることもあるため、加工無しで投稿するのはリスクが高い。
リアルタイムの休暇の情報
休暇中に旅行先の写真などを投稿するのはごく当たり前の行為かもしれないが、悪意を持つ第三者にとっては、自宅を留守にしているのを宣伝してくれているようなものだ。空き巣等の被害を防止するためには、旅行についての投稿は、帰宅した後に行うのが推奨されている。
TMIセルフィー
TMIとは「Too Much Information」の略で、転じて「日常のどうでもいい情報」を表すソーシャルメディア上の造語である。すなわちTMIセルフィーとは何気ない日常の光景の投稿のことだが、送信ボタンを押す前に写真に何が写っているのかを慎重にチェックしたほうがいいという。棚に置かれた銀行の明細書や、鏡に写ったラップトップ上の機密情報、宛先ラベルが貼られたままの宅配便の箱など、外部に漏らすべきではない物が映り込んでいるかもしれないからだ。
記事で挙げられている6つの内容は、多くの人にとってはいまさら言われるまでもないことかもしれない。しかし、SNS上では依然としてこのような投稿を見かけることも事実である。気軽に日常風景を投稿できるようになった今だからこそ、基本的な部分をいま一度見つめ直すことが大切と言えるだろう。