日鉄ソリューションズ(NSSOL)は3月25日、コロナ禍における書類の電子化に伴う企業情報のガバナンス強化へのニーズに対応するためとして、オープンテキストのエンタープライズコンテンツ管理(ECM)ソリューションである「OpenText Content Suite Platform」(OpenText CSP)にNSSOL独自の付加価値を加え、構築フェーズの短縮化と初期費用の抑制を実現したという「OpenText CSPクイックパック」を販売開始した。

  • クイックツールのイメージ

OpenText CSPは、文書の作成から保管、破棄までの一連の流れといったライフサイクルを管理できるというECM基盤であり、契約書、規定、マニュアルなどの業務文書を全社横断的に管理するための機能を多く用意しているという。

一方で、システムを業務に合わせるための設計・構築に数か月の期間を要することがあるなど、試験的な導入には不向きな側面があったとのこと。

  • 導入期間の比較

新ソリューションでは、汎用的に利用できる業務テンプレートの利用により、通常3か月以上かかる構築期間を最短2週間まで短縮できる。さらに、サブスクリプション型の契約と組み合わせることで、従来と比べて安価な初期導入費を実現したとしている。

OpenText CSPの機能を維持しつつ、特定部門での試験的な導入など従来は難しかったECMのスモールスタートが可能とのことだ。

【関連記事】
≪NSSOL、オフィスワークのDXのためのコンサルティングサービス≫
≪DITら、電子契約のアウトソーシングサービス「DD-CONNECT」提供≫

また、同ソリューションでは、OpenText CSPの構築・運用を支援するNSSOLの知見を反映した独自ツールを複数用意している。例えば、業務プロジェクトごとのフォルダ運用ルールの徹底を支援するために、テンプレートに沿って属性情報、アクセス権などを付随したツリー構造のフォルダを自動作成可能とのこと。既存の基幹システムなどとの連携によるフォルダ名や属性情報の設定も可能としている。

なお、ユーザー企業はITインフラを自由に選択でき、オンプレミスに加えてクラウドも利用可能。パブリッククラウドの利用を希望する場合は、同社からMicrosoft Azureを提案することができる。

価格はいずれも税別で、初期費用が100万円(初期設定作業、OpenText CSP構築、操作教育)。月額利用料が1ユーザーにつき4200円~6000円(OpenText CSPライセンス及び保守、クイックツール利用料)。利用人数は100人から、契約期間は1年間から。