Mozillaは3月22日(米国時間)、「Firefox 87 trims HTTP Referrers by default to protect user privacy - Mozilla Security Blog」において、次の安定版リリースバージョンとなる「Firefox 87」においてデフォルトのリファラーポリシーを変更すると伝えた。この変更でユーザーのプライバシー保護が強化されることになると説明されている。
これまでのバージョンではFirefoxのリファラーポリシーは「no-referer-when-downgrade」が設定されているが、Firefox 87からはこれが「strict-origin-when-cross-origin」へ変更される。その結果、「https://example.com/path?query」にアクセスした場合、HTTPリファラーヘッダで送られるURLが「https://example.com/path?query」から「https://example.com/」へと変更されることになる。
Firefoxユーザーがこの機能を利用するために設定を変更する必要はない。次のアップデートでFirefox 87にアップデートされると、自動的にこの新しいリファラーポリシーに切り替わる。
MozillaはFirefoxにおけるプライバシー強化の取り組みを続けている。Webブラウザのプライバシーに関しては、行き過ぎたトラッキングなど懸念を示す向きも多い。Firefoxはプライバシーに関する機能の強化に積極的に取り組んでおり、バージョンごとにプライバシー関連機能が向上する状況が続いている。