日立製作所は3月23日、2022年度の新卒採用計画と2021年度入社の0経験者採用計画を策定し、今後のジョブ型人財マネジメントの進展に向けた採用の各種取り組みを決定したと発表した。

採用人数は、大学・大学院・高等専門学校卒業予定者600名、高等学校卒業予定者50名、経験者400名の合計1050名を採用する計画。

同社はさまざまな人事施策においてジョブ型人財マネジメントへの転換を進めているが、採用活動においても、新たな取り組みを開始する。

具体的には、学生にジョブディスクリプションを明示したうえで、長期間かつ実務経験型のジョブ型インターシップを2021年度に実施する。経験者採用については、即戦力として活躍できる高度な専門性を有する人財を獲得するため、採用人数を2015年度の150名から2020年度には400名にまで拡大し、過去最大となっている。

加えて、新卒採用において、「専門性」「リベラルアーツ」「ダイバーシティを受け容れるマインド」に関する知識や素養を「求めるアビリティ」として新たに定め、選考活動を行う。

例えば、「専門性」については、技術系職種を対象とした「Job Matching」、事務系職種の一部で導入している「職種別採用コース」により適正に評価し、ジョブとのマッチングを実現する採用活動を行う。

技術系職種の「デジタル人財採用コース」では、職務を特定し、その職務への配属を確約するとともに、処遇も技能や経験などを勘案し、学歴別の一律の初任給ではなく、個別に設定することができる。

なお、採用活動においては、前年度に引き続き、2021年度も原則すべてオンラインで実施する。前年度のオンラインでの採用活動の実績を踏まえ、いつでもどこでも採用イベントや選考に参加できる環境を整備する。