GitLabは米国時間2021年3月22日、自社のGitリポジトリ管理ソリューション「GitLab」をバージョン13.10に更新したことを、公式ブログを通じて明らかにした。GitLabはSaaS運用のため、self-managed(自己管理)プラン以外の環境では自動的に更新される。DevOpsの拡張やパッケージ整合性の検証といったセキュリティ関連や管理機能の強化を中心に40以上の機能強化と改善が加わった。
代表的な新機能としては、DORA(DevOps Research and Assessment) 4メトリックのサポートを強化し、プロジェクトレベルの変化に追従するAPIや、展開頻度を検出するAPIを強化している。DORA 4のサポートはバージョン13.7から段階的に行なわれてきた。また、ステータスを一括更新することで脆弱性ステータスの同時変更や、関連情報に基づく優先順位付け、脆弱性レポートにファイルと行番号のリンクを加えるといったセキュリティ関連の強化も図っている。
その他にもにRed Hat OpenShiftコンテナプラットフォーム経由でGitLabランナーの入手や、IT警告ツールとGitLabとの統合、Visual Studio Codeないでプロジェクトを複製する「GitLab Workflow」の提供など、多くの機能追加が行なわれた。バージョン13.10は250以上のコミュニティ貢献によって実現しており、他の更新内容は公式ブログを参照してほしい。なお、GitLabは次バージョンとなるバージョン13.11の開発に着手している。