BetaNewsは3月18日(米国時間)、「With KB5000842 Microsoft is finally fixing Explorer crashes and Windows 10 performance issues」において、まもなくリリースされることになる「Windows 10, version 21H1」が新機能の点ではあまり注目されないかもしれないが、修正される問題の数が多く重要なリリースであると指摘した。

現在ベータテストが行われているWindows 10, version 21H1には既にかなりの数のバグ修正が含まれている。この修正には、先日公開されたWindows 10がプリンタ使用時にクラッシュする問題の修正も含まれている。また、先日公開されたベータ版(Releasing Windows 10 Build 19043.899 (21H1) to Beta Channel | Windows Insider Blog)でも重要なバグが追加で修正されているという。

修正された主な問題は次のとおり。

  • IE(explorer.ext)が大量のメモリを消費する可能性があるヒープリークの問題
  • AppLockerが有効になっており、かつ、システムがインターネット上にない場合、IE (explorer.ext)の複数のインスタンスがシステム上で実行される問題
  • ファイルエクスプローラーの検索結果をフィルタ処理すると何も表示されない、または、コンピュータフィルタが無期限に表示される問題
  • ファイルエクスプローラやほかのアプリケーションが数分間応答を停止する可能性がある問題
  • 一部のアプリを使用して特定のプリンタに印刷しようとするとブルースクリーンが発生する問題

これまで春に実施されるWindows 10のフィーチャーアップデートは新機能の追加や機能の変更と、ユーザーに大きな変更を伴うものが多かった。しかし、2021年春のWindows 10フィーチャーアップデートは問題修正や機能の改善に重きを置いたリリースになるようだ。