芝パークホテルは3月18日、日立システムズのサポートを得て、DXを推進し、バックオフィス業務の効率化と接客サービスの向上を実現したことを発表した。
芝パークホテルは、2019年にバックオフィス業務の効率化プロジェクトを立ち上げ、RPAを活用して宿泊予約管理業務を効率化した。
具体的には、宿泊予約管理業務の中でも特に煩雑でスタッフの作業負荷が高く、またRPAによる効率化が見込まれる作業について、段階的に自動化を進めたという。
ホテル予約の多くは予約サイトからの申し込みであり、同ホテルのWebサイト以外からのネット予約であってもサイトコントローラーで集約し、ホテルの施設管理システムへ自動で反映しているという。しかし、サイトコントローラーで集約できない予約サイトの場合、FAXやメールを基にスタッフが手入力で登録する必要があった。
今回、RPAにより予約サイトから最新の予約情報を抽出し、同ホテルの施設管理システムへ自動登録する仕組みとしたことにより、大幅な業務効率化を実現したという。これにより、従来スタッフが対応していた作業時間を、接客サービスの 向上や新型コロナウイルス感染防止対策の徹底などに充てることができるようになったということだ。
今回のRPAの適用にあたり、日立システムズのエンジニアが、芝パークホテルのスタッフから業務手順を一つひとつヒアリングしたうえで文書化し、業務に適したRPAツール「BizRobo!」を活用した効率化手法を考案。これにより属人化された業務プロセスの見える化を実現し、業務プロセスの見直しポイントやこれまでは把握できていなかったRPA活用領域があることに気付くことができ、業務効率化を実現したとしている。