マクニカは3月17日、介護用バイタルデータ記録のデジタル化に向け、まずは同社が提供する見守りサービス「AttentiveConnect(以下、AC)」に、オムロンヘルスケアの通信機能付き上腕式血圧計で測定した血圧データをBluetooth経由で自動取得する機能を追加することを発表した。

  • クラウド型介護用見守りサービス オムロン ヘルスケアの通信機能付き血圧計と連携

    クラウド型介護用見守りサービス オムロン ヘルスケアの通信機能付き血圧計と連携

介護施設で義務化されている居住者の血圧データ記録作業は、介護記録システムを導入している施設においても一旦紙にメモ書きされ、居住者全員の計測が完了したあと事務所でシステムに手動で入力されるケースがほとんどだという。

オムロンヘルスケアの血圧計と連携することで、記録作業がスマホ、またはタブレット上のタップ操作でシステムに取り込むことが可能となり、転記ミスがゼロとなる上、業務効率が改善するとしている。

また、ACと共に提供しているEarlySenseのベッドセンサーで取得した、心拍、呼吸、睡眠の質データに、血圧データを追加することで、施設居住者に提供している健康状態のAI解析・アドバイスの質が向上/ケアサービスの効果測定も客観的かつ自動化/介護施設におけるケアプラン作成の基礎データを任意の指定期間の推移として取得/データはグラフや数値表示、Excelで出力でき、他のシステムからAPI経由で取得する——といったことが可能になるという。

なお、同社は医療ヘルスケア機器専業メーカのバイタルセンサーを順次サポート予定だとし、直近ではオムロンヘルスケアの体重体組成計などのデータ自動取得を追加する予定だということだ。