大日本印刷(DNP)は3月17日、VR技術を用いて、バーチャルキャラクターが店舗やイベント会場などで接客やデモンストレーションを行う「DNPバーチャル接客サービス」に関して、フェイストラッキング機能とライブコマース機能を新たに搭載したことを発表した。
DNPバーチャル接客サービスは、販売員が遠隔地のオフィスや自宅などから、バーチャルキャラクターを自分の動きと同期させて操作し、店舗等でディスプレーを見る顧客に商品紹介やデモンストレーションなどの接客を行うサービス。
新たに、新たに人の顔などの動きを読み取る「フェイストラッキング機能」と、オンラインで決済できる「ライブコマース機能」が追加された。
従来はVRゴーグルとコントローラーを装着してキャラクターを操作していたが、「フェイストラッキング機能」により、カメラで人の表情を読み取るフェイストラッキングとキーボードによる操作だけで、人とキャラクターの動きをシンクロさせることが可能となった。
これにより、操作が容易になり接客業務が効率化するほか、接客と同時に記録の記入等ができるため、課題抽出や顧客分析の強化につながるとしている。
また、従来は決済機能と連動していなかったが、ギブリーが提供するライブコマース「Virtual Store」を用いることで、オンライン接客を行いながら、顧客は商品・サービスの選択や購入・申込みまで一元的に行えるようになった。販売員は自身の顔またはキャラクターで接客でき、顧客は事前に接客を受ける日時の予約が可能。
さらに「店内をビデオカメラで映し商品を見せる」「Webサイト画面を共有してサービス資料を見せる」など、販売員の多様な提案活動が可能で、顧客は画面に映る商品・サービスを確認しながら、「もっと詳しく見せて」「サンプルがほしい」と要望することができるという。4月以降はEC機能との連動により、接客と同時に、購入・申込みまでワンストップで行えるということだ。