Samsung Electronicsは、同社としては初めてとなるDRAMを搭載しないコンシューマ向けM.2 NVMe SSD「980」を発表した。メーカー希望小売価格は250GBで49.99ドル、500GBで69.99ドル、1TBで129.99ドルとなっている。
従来、DRAMを用いない設計では、データに高速にアクセスするための記憶デバイスがSSD内になかったことから、読み書きの速度が低下するという課題があった。同製品は、ホストプロセッサのDRAMに直接リンクする「Host Memory Buffer(HMB)」テクノロジを採用することで、こうした課題の解決に成功したという。
また、同社最新世代となる第6世代V-NAND、ならびに最適化されたコントローラとファームウェアを組み合わせることで、同製品はSATA SSD製品比で約6倍のパフォーマンスを実現できるとしている。具体的には、シーケンシャル読み込み速度が最大3500MB/s、シーケンシャル書き込み速度が最大3000MB/s、ランダム読み込み速度500KIOPS、ランダム書き込み速度480KIOPS(いずれも公称値)としている。
さらに、内部にバッファを割り当てることで、書き込み性能を維持する「Intelligent Turbo Write」を2.0とし、従来以上に大きなバッファストレージ領域を割り当てることを可能としたともしている。