大成建設は3月11日、AIを活用した設計支援システム「AI設計部長」の開発に着手したと発表した。
同システムは、過去の設計業務を通じて蓄積した知見やノウハウを統合・集積した設計技術データベースを構築し、各設計担当者が抱える問題に対して、AIが最適な情報をデータベースから抽出し業務の最適化を図る。
同社は、開発の第一段階として、同システムのパイロット運用を進め、AI技術の活用可能性を実証しながら建設業務に活用する。次に、企画計画、基本設計、実施設計などさまざまな段階の実務に対し、状況に応じて有効かつ的確な対処法・活用法を提示するレコメンドツールとしての開発を進める。
最終的には、BIM(Building Information Modeling)との連携を進めながら、設計技術に関する統合データベースを構築し、設計業務全般の最適化が図れるAIツールに仕上げていく予定とのことだ。