フランスのメディアが3月11日(フランス時間)、「Faits divers. Strasbourg: important incendie chez OVHcloud, de nombreux sites internet indisponibles partout dans le monde」において、OVHcloudのデータセンターで火災が発生したと伝えた。OVHcloudはフランスのクラウドコンピューティング企業。
火災が発生したとされるのはストラスブールのデータセンターで、3月9日(フランス時間)から3月10日(フランス時間)にかけて大規模な火災が発生したとされており、3月10日(フランス時間)には多くのWebサイトがダウンしたと伝えている。
Netcraftは3月10日(米国時間)、「3.6 million websites taken offline after fire at OVH datacenters | Netcraft News」において、OVHcloudデータセンターの火災発生後から約360万のWebサイトがダウンしたと伝えた。46万4,000の異なるドメインが影響を受けたとしている。
SBG1データセンターは一部が破壊、SBG2データセンターは火災で破壊、SBG3データセンターは消防士が保護を実施、SBG4には直接火災の影響はなかったとされている。出火元と見られるSBG2データセンターではデータの復旧は不可能な可能性が高いことも指摘されている(ただし、OVH FTPバックアップなどを使っている場合には別のデータセンターにバックアップが存在するため回復は可能と考えられている)。火災の被害を受けたインフラストラクチャの一部を再構築するには2週間ほどかかる可能性についても言及している。