日立製作所と西日本鉄道は3月10日、ニューノーマルな社会に即した移動と経済の活性化を両立に向け、公共交通機関利用者の行動変容を促す実証実験を、3月17日から実施することを発表した。

  • Webアプリ利用イメージ及び画面イメージ

    Webアプリ利用イメージ及び画面イメージ

この実証実験は、西鉄バスの福岡市の天神・博多エリアを通る便を対象に、スマートフォンで使えるWebアプリを用いて実施するもの。参加者がWebアプリで経路検索を行うと、事前に入力した参加者の嗜好、天候を加味した交通混雑予報、商業施設のリアルタイム混雑情報、目的地への経路情報を組み合わせた、混雑を回避するルートや時間の過ごし方などの移動パターンが表示されるという。

たとえば、バスの混雑時には、利用者の好みに応じて近隣の空いているカフェで利用できるクーポンを提供し、混雑ピークを避けてカフェを利用するよう誘導するということだ。

  • 実証実験で促す行動変容のイメージ

    実証実験で促す行動変容のイメージ

実証実験終了後は、参加者へのアンケートなどを行い、誘導した情報に基づき利用者が実際にどの程度行動を変化させたのか、受容性を検証する。これにより、参加者と交通事業者、周辺の商業サービスの三方にメリットをもたらすことを目指すとしている。