SK Hynixは3月8日、メモリ容量18GBのLPDDR5モバイルDRAMの量産を開始したと発表した。
同製品のデータ転送速度は既存のモバイルDRAM(データ転送速度5500MbpsのLPDDR5)と比べて約20%高速となる最大6400Mbpsで動作可能であり、主にプレミアムスマートフォン(スマホ)に搭載され、高解像度ならびに高品質な動画やゲームに適した環境をサポートすると同社では説明しているほか、高性能カメラや人工知能(AI)などを活用したアプリケーションの拡大にもつながるとしている。
実際に、同製品はASUSのゲーミングスマートフォン「Republic of Gamers(ROG)5」にすでに搭載されることが決まっているという。
なお、市場調査会社である英Omdiaによると、LPDDR5 DRAMの需要は現在、モバイルDRAM市場の約10%を占める規模であり、今後はより幅広い分野での採用が期待されることから、その割合は2023年までに50%以上に拡大することが見込まれるという。