ウェザーニューズは3月9日、気象データの活用によって企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する同社のサービス「WxTech(ウェザーテック)」において、1kmメッシュの黄砂予測APIと15kmメッシュのPM2.5予測APIの提供を開始すると発表した。

1時間ごとの黄砂・PM2.5の飛散予測データを3段階のランクでAPI提供し、データはクラウド経由で提供するため、企業システムとの連携も可能。あらかじめ緯度経度を設定しておくことで、対応する黄砂・PM2.5の予測データを自動で取得できる。

  • 1kmメッシュ黄砂予測API(九州)のイメージ

  • PM2.5予測API(関東)のイメージ

活用例としては、換気や外出注意のアラート配信や、洗車を促すクーポン配信などのマーケティングなどが挙げられる。なお、黄砂およびPM2.5のデータをAPIで提供するサービスは日本企業では初とのことだ。

また、同社が2021年1月より提供を開始している「花粉予報API」を組み合わせることで、花粉・黄砂・PM2.5から室内の空気を清潔に保つ先読み空気清浄機能付きのエアコンなど、スマート家電商品開発の支援につながるとしている。すでに大手空調メーカーのエアコンで導入が開始しているという。

同社は今後、PM2.5の予測データの高解像度化を進め、健康被害の低減につながるよりきめ細かな情報を提供していく方針だ。