米国半導体工業会(SIA)は、2021年1月度の半導体市場(過去3か月移動平均)について前年同月比13.2%増、前月比1.0%増の400億ドルとなったと発表した。

SIAのプレジデント兼最高経営責任者であるJohn Neuffer(ジョン・ノイファー)氏は、「世界の半導体生産量は、需要の増加、特に自動車産業に影響を与える継続的なチップ不足の緩和に向けて増加している。その結果、2021年の半導体市場は通年でプラス成長になるとSIAでは予測している」と述べている。例年1月は半導体市場としては閑散期にあたるが、前年同月比でも前月比でもプラス成長を遂げた2021年は幸先の良いスタートを切ったといえ、SIAも早々と通年でのプラス成長の予測を出す結果となっている。

また、同月の地域・国別売上高を見ると、前年同月比ではアジア太平洋/その他が同16.0%増、米州が同15.4%増、中国が同12.4%増、日本が同9.6%増、欧州が同6.4%増とすべての主要市場でプラス成長となった。ただし、前月比では、中国が同3.4%増、欧州が同2.0%増、アジア太平洋/その他が同1.5%増となったものの、日本が同1.0%減、米州が同3.0%減とマイナス成長となった地域もある。

  • SIA

    半導体市場の推移と前年同月比増減率の推移 (出所:WSTSが集計したデータに基づき、3カ月移動平均値をSIAが作図)