パナソニック、東京ドームで顔認証入場・顔認証決済の実証実験

パナソニックシステムソリューションズジャパンは3月2日、読売新聞東京本社、読売巨人軍、東京ドームと協業し、東京ドームで関係者を対象とした顔認証の入場、および一般来場者を対象とした顔認証の決済についての実証実験を、3月3日より順次開始することを発表した。

東京ドームで顔認証入場・顔認証決済の実証実験

東京ドームは、新型コロナウイルス感染対策の施策やDXに取り組んでおり、2022年シーズンからは巨人戦での飲食物やグッズ等の買い物時の完全キャッシュレス化のほか、モバイルオーダー、電子チケット、自動入場ゲートなどを導入予定だという。

パナソニックシステムソリューションズジャパンは、顔認証技術を用いた入場・決済アプリケーションを提供。今回の実証実験を通じ、本導入に向けた運用時の課題や効果を検証するという。

「顔認証入場」の実証実験では、事前に登録した顔画像と端末のカメラで認証した顔を照合し、本人認証をおこなう。読売新聞、読売巨人軍、東京ドーム関係者およびスタッフ約200人が対象で、実施期間は2021年3月から。場所は関係者入口および一般ゲート。これにより、スムーズな認証による待ち時間の減少、接触機会低減による安心・安全な入場の実現、チケット紛失やなりすまし等のリスク低減が見込まれるとしている。

利用イメージ（顔認証入場）

「顔認証決済」の実証実験では、東京ドーム内の店舗に設置された端末で、顔認証での決済をおこなう。一般来場者が対象で、実施期間は2021年4月から。場所は東京ドーム内店舗「Dome Shop 104」および「G-STORE」。これにより、接触機会の低減（感染リスク低減）、手ぶら決済による顧客体験の向上、待ち時間の削減が見込まれるとしている。